
ローストビーフは、毎日の食卓のメインディッシュから、来客の際のおもてなしや持ち寄りパーティまで、幅広いシーンで喜ばれる料理です。しかしながら、ローストビーフを家庭で作ることは、難易度が高いと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、自家製ローストビーフの作り方やおいしく作るためのポイントなどをご紹介します。
家庭でも簡単に作れるローストビーフのレシピ
ローストビーフは、家庭で作るには敷居が高い料理というイメージをお持ちの方も多いようです。確かに調理に時間は掛かりますが、手順としてはそれほど難しいものではありません。誕生日やクリスマス、お祝い事がある日など、少し手間を掛けて作る時にぴったりの料理です。下記でご紹介するレシピを参考に、ぜひ挑戦してみてください。

材料
- 牛ももブロック:600g
- 塩:適量
- 黒胡椒:適量
- すりおろしにんにく:小さじ1
- ローズマリー:お好みで(下味用)
- 酒:小さじ2
- 醤油:小さじ2
作り方
- 塩または塩麹と黒胡椒を肉全体に振りかけ、にんにくをすり込みます。お好みでローズマリーを加え、肉をビニール袋に入れて3時間から半日程度冷蔵庫で寝かせておきます。
- オーブンをあらかじめ200度に温めておきます。常温に戻した肉に下味用の酒と醤油をよく揉み込み、20分程おきます。
- 中火に熱したフライパンに肉を載せ、肉の表面に焼き色を付けます。少し焦げ目が付くくらいまでしっかりと焼きましょう。
- 温めておいたオーブンで、さらに15分ほど焼きます。オーブンによっては焼き具合に差が生じます。お好みに合わせて焼き時間は調節してください。
- 焼き上がり後は30分程時間をおき、スライスして盛り付けたら出来上がりです。
時間がない場合は、塩胡椒とにんにくを加えた後にすぐ下味を付けて焼き始めても問題ありません。また、肉が厚い場合はオーブンの焼き時間を延ばすなどして調節してください。
なお、オーブンをお持ちでない場合は、手順2の後でフライパンに蓋をして、弱火で3分程蒸し焼きにします。その後肉を取り出してアルミホイルで包み、20分程おいて余熱で火を通しましょう。
おいしく作るためのポイント

初めてローストビーフを作る方に向けた、失敗しないために押さえておきたいポイントをご紹介します。
まず、フライパンで焼くまでに、肉を常温に戻しておきましょう。冷たい状態の肉をオーブンで焼いても、なかなか中心部まで火が通りません。冷凍肉の場合は、前日の夜までに冷凍室から冷蔵室に移しておいてください。
そして、フライパンで肉を焼く際は、高温にして短時間で焼くことが大切です。これにより肉の旨味を閉じ込めることができます。
最後にご紹介するポイントは、焼き上がった肉は寝かせてから切ることです。焼き上がってすぐにカットすると、内部の肉汁が染み出てしまいます。時間がない時でも最低15分は寝かせるようにしましょう。
おいしく食べるためのもうひと手間
ローストビーフにはソースが欠かせません。そこで、ローストビーフをさらにおいしくする「玉ねぎソース」の作り方をご紹介します。
材料
- 玉ねぎ:1個
- 醤油:大さじ4
- みりん:大さじ4
- 赤ワイン(または日本酒):大さじ3
- すりおろしにんにく:小さじ1

作り方
- 玉ねぎをすりおろします。
- ローストビーフ作りに使用したフライパンで、にんにく・玉ねぎを炒めます。フライパンに残った肉汁の風味が移り、味に一体感が生まれます。玉ねぎに色が付いたら、赤ワイン(または日本酒)・醤油・みりんを加えて煮詰めていきます。この時、蓋をしないで煮詰めるとソースが飛び散ることがあるため、必ず蓋をするようにしましょう。
- 味をみて適度なところで火を止め、スライスしてお皿に盛り付けたローストビーフの上から全体にまんべんなくソースを掛けます。
おわりに
ローストビーフはお店で購入するとお高いですが、牛ももブロック肉を使うため材料費もそれほど掛かりません。存在感があってテーブルを華やかにしてくれる自家製ローストビーフ、ぜひ一度作ってみてはいかがでしょうか?