
お世話になった上司が異動・退職する際には、感謝の気持ちを込めて特別な贈り物をしたいものですよね。喜んでもらえるプレゼントは何か、失礼にあたることはないか、目上の方への贈り物だけに悩むことも多いかと思います。
今回は、上司に贈り物をする際のマナーや、喜ばれるプレゼントなどについてご紹介します。お世話になった上司へ贈り物をする際の参考にしてください。
予算はいくらぐらい?

上司へ贈り物をする際には、個人的に贈るのではなく何人かでお祝い金を出し合って購入し、「部下一同」として贈るのがマナーです。予算は、贈り物への賛同者1人当たり1,000円前後を目安にし、3,000円~5,000円の価格帯の贈り物を選ぶと良いでしょう。同僚たちに参加してもらいやすく、上司も負担に感じない程度の予算で贈り物を考えることがポイントです。上司の勤続年数や役職、同僚の人数などを考慮して予算を決めましょう。
贈り物にはどんなものを選べばいい?

贈り物を選ぶ際には、「上司の新しい生活で使ってもらえるもの」を基準として考えることがおすすめです。例えば、異動や転職など今後も仕事を続けるような上司には文具や名刺入れが喜ばれます。一方、定年退職する上司には、雑貨や調理器具などの日用品を贈ると良いでしょう。
いずれの場合も、持ち帰る際に負担にならない程度の大きさで、趣味に合ったものを選ぶと好印象です。事前に上司の趣味をしっかりリサーチしておくことをおすすめします。
必見!上司に喜ばれる贈り物5パターン

上司の趣味が分かっても、どのようなものを贈れば良いか悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。そこでここでは、上司がもらってうれしいプレゼントを5パターンご紹介します。
【1】プレゼントの定番!「高級ボールペン」
上司に贈るプレゼントの代表格と言えば、高級ボールペンです。性別を問わず、異動先でも退職後でも使える実用性が人気の理由です。特に槐(えんじゅ)を使ったボールペンは、出世や長寿、安産などのご利益があるとされる縁起物です。さらに高級ボールペンの多くが、名前などを刻印できる点もポイントです。世界にたった1つしかない自分のためだけの贈り物として、大切にしてもらえることでしょう。
【2】お酒好きの方には…「お酒・お酒グッズ」
お酒が好きな上司には、焼酎やワインなどのお酒、グラスやサーバーなどのお酒に関連するグッズがおすすめです。長年お世話になったお礼に、1日の疲れを癒す晩酌タイムをプレゼントしましょう。なお、名前などを刻印できるグラスもあります。ボールペン以外で名入りにできる商品を探している場合にもおすすめです。
【3】男性に人気の「ネクタイ」
男性の上司に人気のある贈り物の1つが、ブランドネクタイです。上司の好みのブランドや好きな色をチェックして、お気に入りの1本にしてもらえるようなネクタイを選んでください。
【4】女性に贈るなら「ポーチ」
これに対して女性の上司に人気のある贈り物には、ブランドポーチがあります。飽きのこない、シンプルで高級感のあるデザインを選ぶと良いでしょう。バッグの中に入れているだけで、さりげなく上品なおしゃれさをアピールできるアイテムとして喜ばれます。
【5】どなたにでも喜ばれる「グルメギフト」
上司の趣味や好みが分からない場合には、グルメギフトがおすすめです。黒毛和牛やカニなどの高級食材を贈れば、ご家族と一緒に贅沢なひとときを過ごしてもらえることでしょう。贈った相手が品物を選べるカタログギフトであれば、好きなものを選んでもらえるため安心です。
要注意!タブーとされている贈り物は?
役立つものや上司の趣味に合ったものでも、一般的にタブーとされているものを贈ってしまっては、相手の気分を害してしまうかもしれません。せっかくのプレゼントで失敗することのないよう注意しましょう。
まず、包丁などの刃物は「縁を切る」という意味合いがあるため贈り物には不適切です。調理器具をプレゼントしようと考えている場合には気を付けましょう。同様に「手巾(てぎれ)」という別名があるハンカチも、「手切れ」を連想させるため避けるべきです。さらに髪をとかすくしも「苦」「死」を連想させるため、一般的に贈り物のタブーの1つとなっています。女性の上司への贈り物を考える際には注意してください。
花を贈る場合や複数個のプレゼントをする際には、本数や個数にも注意が必要です。「死」「苦」をイメージさせる4や9、縁起が悪いとされる6や13の数字は避けましょう。
おわりに
時に厳しく、時に優しく接してくれた上司に感謝の気持ちを込めて贈るプレゼントがイメージできたでしょうか。今回ご紹介したようなマナーを守り、一生の宝物にしてもらえるようなプレゼントを贈ってくださいね。