
レストランで提供されるステーキには、必ずと言って良いほど付け合わせがついています。それは、どんなに立派な牛肉のステーキだとしても、お皿の上に載っているものがステーキだけでは彩りも悪く寂しく見えてしまうためです。
ここでは、家庭で牛肉ステーキを焼く際におすすめの付け合わせを3つご紹介します。付け合わせでお肉の味をより引き立てて、おいしいステーキを楽しみましょう。
おすすめの付け合せ
【1】マッシュポテト
じゃがいもは、付け合わせとして使用される食材の中でも圧倒的に人気の高い食材です。お子さまのいる家庭ではフライドポテトにすると喜ばれますが、カロリーが気になるという方にはマッシュポテトがおすすめです。
2皿分のマッシュポテトを作る際は、中サイズのじゃがいもを2個使用します。まず、じゃがいもの皮を剥き、電子レンジなどで蒸します。時間を短縮したい場合は、適当な大きさに切ってから蒸してください。じゃがいもが柔らかくなったら、熱いうちにバター10gを加えてマッシャーなどで潰します。わざと粗く潰して食感を残したり、なめらかになるまで潰したりと、好みによって調節すると良いでしょう。牛乳大さじ2を加えて馴染ませ、最後に塩コショウを振れば出来上がりです。


【2】にんじんのグラッセ
鮮やかなオレンジ色のにんじんが1切れ添えられているだけで、一気に見た目が華やかになりますよね。付け合わせのにんじんの調理方法はいくつかありますが、今回はにんじんのグラッセの作り方を紹介します。
まず、にんじん1本の皮を剥き、縦4~6等分にして面を取ったシャトー切りにします。シャトー切りが難しい場合は、1.5~2cm幅の輪切りで構いません。鍋ににんじんを入れたら、にんじんがかぶる程度まで水を入れてください。さらに砂糖大さじ1と塩ひとつまみを加えて強火にかけます。水が沸騰したら中火にして、にんじんに火が通るまで煮込みましょう。つまようじが簡単に通る程度の柔らかさになったらバター10gを加えます。時々鍋を揺すりながら煮て、汁気がなくなったら完成です。
グラッセにすることでグリルやソテーと比べて手の込んだ印象になり、洋食店やレストランで出てくる1皿のような仕上がりになります。
【3】ほうれん草とコーンのバターソテー
野菜のバターソテーも、ステーキの付け合わせとして添えられているのをよく見かけますよね。ほうれん草とコーンのバターソテーは、バターの風味がステーキに合うというだけでなく、複数の色がお皿の上に乗ることでパッと華やかに見せる効果があります。
バターソテーの作り方は至って簡単です。バター10gを中火にかけたフライパンに入れて溶かし、ほうれん草とコーンを入れて塩コショウで味を整えるだけです。
ほうれん草はがんや動脈硬化に効果があるなど健康に良いだけでなく、美肌にも効果があります。老若男女に嬉しい食材だと言えるでしょう。コーンは缶詰などであれば長期保存も利くため、とても便利な食材です。

付け合わせのポイント
付け合わせを決める際は、味はもちろんのこと、彩りなどお皿全体のバランスを考慮することも重要です。2、3種類の食材を用いることが望ましいですが、ピーマンやほうれん草といったように、同系色の野菜ばかりに偏っては見た目が寂しくなってしまいます。最低でも2色以上の食材を取り入れるようにすると見た目が華やかになり、ステーキをより引き立たせることができます。
また、付け合わせは栄養面でも重要な役割を果たします。にんじんやじゃがいも、コーンなどの食材にはビタミン類やナイアシンが含まれており、これらの栄養素には肉の脂肪分を分解し、消化を促進する働きがあります。ボリューム感のある牛肉ステーキの付け合わせにはぴったりでしょう。
おわりに
付け合わせは箸休めや彩りを添えるだけでなく、栄養面でも必要なものです。日頃からバランスの良い食事を心がけることが大切ですが、特にステーキのような高たんぱく・高脂肪の料理を食べる際には、野菜などを一緒に摂取し消化を促すようにしましょう。