
焼肉屋や家庭で焼肉をする際、皆さんは何から焼き始めますか?自分の好きな部位の肉を次から次へと網に並べ、さまざまな種類の部位を一緒くたにして焼いていく…なんて焼き方では、せっかくの肉の美味しさを損なってしまいます。
実は、焼肉には「肉を美味しく食べるための順番」があります。この記事では、焼肉好きなら知っておきたい焼肉の順番をご紹介します。
肉にがっつきたい気持ちをぐっと我慢!まずは「サイドメニュー」を

焼肉屋に入ると、あちこちのテーブルから美味しそうな焼肉の匂いが漂い、「早く肉を食べたい!」という気持ちに拍車が掛かります。その勢いでメニューを開いてすぐに肉を注文、という流れになりがちですが、そこはぐっと我慢してください。美味しく健康的に焼肉を楽しむためには、まずはキムチやサラダ、スープなどのサイドメニューから食べ始めることが理想的です。
中でも特におすすめのサイドメニューは「キムチ」です。焼肉のお供の定番であるキムチには、食欲を増進させたり消化の効率を良くしたりするカプサイシンがたくさん含まれています。まずはキムチを食べて、その後の焼肉を楽しむ準備を整えましょう。
待ちに待った肉一品目は「タン塩」を!レモンでさっぱりと味わおう

サイドメニューを食べたら、いよいよ肉を焼き始めましょう。トップバッターとして最適な部位と言えば、独特の食感が人気のタン塩です。脂身が少なく比較的あっさりとしているタン塩は、網に焦げ付きにくく、その後に焼く肉の味を損なう心配がありません。また、脂やタレの味が強い肉を食べた後だと、タンの旨味や香りをしっかり味わうことができなくなってしまいます。
この後の流れにも言えることですが、基本的に「味が薄いものから濃いもの」へ、そして「脂の少ないものから多いものへ」といった要領で焼いていきましょう。
焼肉の王様「カルビ」、食べ応え抜群の「ロース」で焼肉を存分に堪能しよう

タン塩で勢いを付けたら、いよいよカルビ・ロースです。この後に塩味のものを焼く予定がなければ、脂の量や味付けは気にせずにどんどん焼いて問題ありません。なお、カルビ・ロースの中でタレにしょう油と味噌の2種類がある場合、味噌は網に残りやすい性質があるため、しょう油ベースのものを先に焼きましょう。これも先程と同様に、網の焦げ付き対策です。
また、このときに肉と一緒に野菜も焼くようにしましょう。味の濃い牛肉は野菜との相性も抜群。焼肉の中盤には濃い味で脂の多い肉と野菜を楽しむのが定番です。カルビ・ロースをサンチュなどの葉物野菜で巻いて食べても良いでしょう。
締めの肉は食感と脂を楽しむ「ホルモン」で!
とろけるような脂と旨味がたっぷりつまったホルモンは、最後の締めくくりとして焼くようにしましょう。ホルモンを最後の締めにおすすめする理由は、脂が多いため網が焦げ付くこと、焼く時間が比較的長いためある程度満腹になってからじっくりと焼くのが望ましいことなどが挙げられます。焼きながら余分な脂を落としつつ、脂の甘みを十分に引き出して食べるようにしてください。
さらに「ご飯もの・麺類」や「デザート」を!
焼肉を十分に堪能したら、自分のお腹と相談してご飯もの・麺類を楽しむのも良いでしょう。焼肉屋の定番である冷麺やビビンバ、クッパなどは、焼肉との相性も抜群です。
また、お腹がいっぱいという方は、アイスやフルーツなどのデザートでお口直しをするのもおすすめです。
おわりに
一番美味しい焼肉の順番をご紹介しました。
好みの部位や食べ方は人それぞれ異なりますが、食べる順番を意識するだけで一つ一つの肉をより美味しく楽しめるようになるはずです。この機会にいつもの焼肉の順番を見直して、より美味しい焼肉を楽しんでください。